人生には、ふと気付くと、ということが多々ある。例えばふと気付くと通勤途中の蕎麦屋がラーメン屋に変わっていたり、ビルそのものがなくなっていたり、ふと気付くと冷蔵庫のビールがなくなっていたり、ストックのトイレットペーパーがなくなっていたり、という具合に。たいていの場合、ふと気付く程度にしかそもそも気にしていなかったということなのだが、今回の件については、ふと気付く前に気づけそうなものだと思う。気付けそうだが気付かなかったのだから、やはりこれもふと気付けばと言っていいだろう。要するに、我が家のフトアゴの体重がひと月で倍になっていたことに全然気付いてなかった話だ。
いや、気付いてなかったといえば語弊がある。なぜなら毎週きちんと体重を測っていたからだ。
ひと月前から飼い始めたフトアゴヒゲトカゲのしょうゆ(当時5ヶ月)は、当時お腹の調子が悪く餌の量はかなり控えめだったようで、全長は30センチを優に超えていたが、体重は105gと小柄な体格だった。
我が家に来てからはお腹の調子も取り戻し、順調に餌を食べていた。最初の1週間で15g、次の1週間でもう15gという具合だ。ちょうどこの頃にお腹の調子が完全復活したと思う。この時点で135gだったしょうゆは、次の週には158g、そして今週はついに198gと一気に40gの大幅増となった。
つまり、ふと気付けばこんなことになっていたのだ。
野菜、乾燥コオロギ、人工フードを毎日せっせ、せっせと食べていたので、もちろん体重が増えて当然だし、こちらもそのつもりでいたのだから一向に構わないのだが、やはり急激に増えすぎな気がする。このままではデブ一直線なので、かわいそうだが好物の乾燥コオロギは週末以外は抜くことにする。ひとまず人工フードの量は変えない。これでも順調に太るようなら人工フードも減らそう。わたしはペットに厳しい食事制限をするタイプではないが、やはりある程度は健康に育ってほしい。
健康第一で毎日野菜生活、のようにストイックな生活を送っている人もいるが、ペットにそれを強いるのはやはり酷だろう。偏見100%で言うけれど、愛犬家に多い気がするのは気のせいだろうか。もし自分が飼われる側なら絶対に嫌だと思うので、なるべくは食べたいものを食べさせてあげたい。たいていの人間は好きで糖尿病になっているようなものだが、こっちが食べてる姿がかわいいで病気にさせてしまうのはこちらのエゴというものだろう。
健康というのはどうにも難しい塩梅である。
105gだったしょうゆ
198gのしょうゆ。いや、太ったなー
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