今年最後のサプライズはわさび(ジャイアントゲッコー)の産卵だった。
昨日は地元の居酒屋でちょっとした忘年会があって、夜遅くに帰った。いつものようにヤモリたちのケージに霧吹きをして寝て、今朝は比較的ゆっくり起きた。年末らしいスタートだ。そんな風に思いながら、夜と同じく朝の日課である霧吹きをしているとわさびのケージにすこし違和感を覚えた。
タッパに入れた保湿用の水苔が散乱している。珍しい。タッパはレイアウトのコルクの下なのではっきりとは見えないのだが、水苔の中に白い影が見える。フンかなとも思ったが、気になって水苔の容器を取り出してみると、卵があった。

水苔の中に産んであった卵



取り出した卵


産んだ翌日のわさび

わさびはどうやらメスだったらしい。年齢はちょうど一歳くらいで、卵を産むにはすこし早いようにも感じるが、十分に成長したということ、あるいはカルシウムの量が多かったのか。
もちろんパートナーもいないので無精卵なのだが、なんとなくこのまま捨ててしまうのも忍びないも悩んでしまう。
とはいえ、卵を食べるような食性の爬虫類を飼っていないので有効活用の仕方も思いつかない。
卵はふたつで、これはヤモリの一回の産卵の一般的な形態だ。ジャイアントゲッコーの場合は、年に1、2回くらいの産卵らしいが、交尾毎に2個と考えると、わさびがもう一度産卵する可能性は低いように思える。
生まれた卵は写真の通り形態がかなり違っていた。ひとつはいかにも卵らしい形で、もうひとつは細長い形をしていた。
長さが4センチ程度で、世界最重量級ヤモリの卵だけあって大きい。貫禄があるとさえ言える。

産卵後のわさびは疲れているのかいないのか、見た感じの様子はいつも通りだ。ジャイゲコらしい体型になってきたなぁ、と思っていたらまさかの抱卵中だったわけで、なかなか判別できないものである。
もともと成長中の最中なので、お腹の膨らみが成長なのか抱卵なのかの判断は素人には困難であったわけだが、今後はもう少し注意して観察できるかもしれない。
最近、やたらとケージ内を歩き回っていたのも産卵床を探していたせいかとしれず、そう思えば産卵前の落ち着きのなさが観察されていたということになる。
卵でカルシウムをずいぶん消費したはずなので、しばらくは餌にカルシウムを追加することにする。
とにもかくにもわさびにはお疲れ様と言いたい。パートナーが欲しいかな？といってもなかなか簡単には行かないのである。成長した生体の価格はなかなかに高い。